難治性乳がんサポートプロジェクト

難治性乳がんについて

「乳がん」には、大きく分けて、次の3つのタイプがあります。

「ホルモン受容体陽性乳がん」

「HER2(ハーツー)陽性乳がん」

「トリプルネガティブ乳がん」

乳がんの治療法には、主に手術療法、放射線療法、薬物療法がありますが、薬物療法の場合、乳がんのタイプによって、治療法が違います。
「ホルモン受容体陽性乳がん」にはホルモン療法が行われ、他のタイプの乳がんに比べると予後が良好といわれています。
「HER2(ハーツー)陽性乳がん」には、HER2タンパクを標的とする抗HER2療法が使われます。以前は予後が悪いと言われていたタイプですが、画期的な分子標的薬の登場により、予後が大きく改善されています。
「トリプルネガティブ乳がん」は、ホルモン受容体であるエストロゲン受容体とプロゲステロン受容体、そしてHER2(ハーツー)タンパクの3つがいずれも存在しないタイプです。そのため効果が期待できる薬剤は副作用の強い化学療法剤です。また、乳がん全体の約15~20%を占めるトリプルネガティブ乳がんは、他のタイプの乳がんと比較して、再発率が高く、再発後は急速に進行し、生存率も低いと言われています。
そのため、トリプルネガティブ乳がんの患者さんからは、多くの再発への不安が寄せられていますし、再発患者さんからは薬の選択肢が少ない事への不安が寄せられています。
近年、PARP阻害薬や免疫チェックポイント阻害薬などの分子標的薬が相次いで登場し、選択肢は広がっているとはいえ、トリプルネガティブ乳がんの患者さんの状況はまだまだ改善されてはいません。
また、乳がんの5%~10%は遺伝的な要因が強く関与して発症していると考えられています。その中で最も多くの割合を占めるのが遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)です。HBOCの方は、乳がん、卵巣がん、前立腺がん、膵臓がんなどの発症リスクが高いことがわかっています。
今後は、ピンクリボン活動の中でも、こうした難治性の乳がん患者さんのサポートをしっかりと進めていきたいと思っています。